若小だより
    
   
    平成16年5月1日
             第333号


 平成新島トンネル
                    教頭 
 
「あれ、この景色どこかで見かけたな…。」
約二qの直線距離を走りながら、ふとそんな事を
思いました。長く真っすぐ続く道路を走っていると、
SF映画の中のワンシーンのような錯覚を覚えます。
 二十四日に開通した平成新島トンネルは、
全国の島にあるトンネルとしては日本一の長さだそうです。
当日の開通記念式典の挨拶の中でも話されていましたが、
平成十二年七月の地震災害の復興事業は、このトンネルの
開通で総仕上げとなりました。
 若小の子どもたち、そして若郷の人たちにとって、
この日はとても感慨深い一日だったに違いありません。
子どもたちは、トンネル開通への感謝を込めてということで、
神輿を担いでその気持ちを表現しました。若小の子どもたちの
元気なかけ声と共に、中学生・高校生の大きな声も響きました。
船神輿も式典全体を盛り上げ、若郷の地域の皆さんの気持ちが
凝縮されたような活気のある式典となりました。トンネルの
 開通を待ちわびていたその気持ちが、あのワッショイの
かけ声の中に込められていたようでした。
 式典が終了し、帰路のバスに乗車していよいよトンネルの
中に入っていきます。まさに、冒頭の文章の場面です。
すうっと吸い込まれていくような直線道路、これからやって来る
若郷の新しい時代への扉へと向かって道路は進んでいくような
気分でした。道の先に少しずつ明るい光が飛び込んできます。
トンネルを出た瞬間、バスに乗っていた人たちから、
自然に拍手がわき起こり、わあっという歓声が上がりました。
若郷は、更なる発展に向かって新たな一歩を踏み出した、
そんな思いがしたトンネルの開通式でした。

◎離任された先生方より          
                  
  ○前校長   
我が里は 自然の恵み 海の幸    
 人の情けと 温かさなり 
五年間という時の流れを、素晴らしい地域「若郷」で
享受できたことは、何と幸運だったことかと、
しみじみ思います。豊かな自然環境は言うに及ばず、
温かなお一人お一人との出会いを、忘れることができません。
 繁華な土地で育った私は、「喧騒の中で感じる孤独より、
豊かな自然の中で見つめる自分」を、そして、「刺々しい
言葉のやりとりより、人と人との心の触れ合い」を、求め続けて
きたように思います。そんな私にとって、若郷は、まさに理想郷で
ありました。 今、改めてこの五年間を振り返り、関係各位から
いただいたご厚情の重さ大きさに感じ入っております。
本来ならば、お一人お一人にご挨拶させていただかなくては
ならないところですが、この書にて失礼させていただく非礼を、
お許しください。また、これを終わりとせず、新たなご厚誼の
始まりとさせていただきますれば、幸甚に存じます。

  ○M  H
 若郷小学校で、五年間お世話になりました。とても素敵な、
そして貴重な体験のできた五年間でした。若郷の子ども達、
保護者、地域の方々から多くのことを学び、私自身成長
できた気がします。一番良かったことは「自然との共存と
人間らしい生き方」について体験的に、じっくり考えることが
できたことです。それを通して、「人は何歳になっても
目標をもって努力していかなくてはいけない」ということが、
自分の信条となりました。 新しい学校で一輪車に乗って、
子ども達に「すごーい」と驚かれました。私の受け持っている
二年生(十二名)は、毎日ケンカが絶えません。同じ島であっても、
あきらかに若郷の子ども達とは違う感覚で毎日、
取り組んでいます。でも、若郷での日々が糧となっています。
私の新しい家の窓からは新島が見えます。いつも感謝の
気持ちで眺めています。
皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

  ○N  K
 若小のみなさんお久しぶりです。お元気で益々ご健勝の
こととお喜び申し上げます。さて、若小の元気でかわいい
子どもたちとの学校生活を離れ、この四月から千代田区立
番町小学校に赴任致しました。五年三組の担任です。
学校は全校児童六百人を超す大きな学校で、オフィスビルに
囲まれ、校庭は若小の約半分の広さしかありません。
ですから休み時間はごった返しています。また、八割くらいの
児童が電車やバスで通学してくることも特徴的な学校だと思います。
 若小を離れ一ヶ月くらいしか経っていませんが、
目を閉じると山や海や空や子ども達やお世話になった
人達や空気の香りや・・・がとても懐かしく思い出されます。
 これからはみなさんと過ごした素敵な時間を心の宝にして
頑張っていこうと思います。みなさんもどうぞお元気で。
またお会いする日まで。

  ○U  K
 みなさんお元気ですか?
 島を出てまだ一ヶ月だというのに、毎日目の回る
忙しさにもう何ヶ月もこちらにいるかのような錯覚さえ
覚えます。一日があまりに早く過ぎ、もっと時間を大切に
しなければと思いつつ、相変わらずバタバタと仕事をしています。
 今は若葉の季節ですね。風は心地良く、空や海の色は
澄み渡っていることでしょう。そんな環境のよさが
人の心を優しくするんだなあと改めて思いました。
 さて、私の住んでいるところは、ベランダからは
海が見え、うまくすればベイブリッジを通過する
東海汽船を見ることが出来ます。そして学校では、
ブーンと島にいた時と変わらぬ音が聞こえ、空を
見上げると、小さな飛行機が着陸態勢を整えています。
まるで、すぐに帰っておいでと言っているかのように
私には聞こえます。通勤がかなり大変で時間的な
無駄がありますが、学校に着けば私を待っている子が
いるので、それに応えられるよう少し頑張ってみようか
と思うこの頃です。

生活指導だより    
           T  T
◎四月の生活指導のテーマ
「学校の決まりを守って生活しよう」

「元気にあいさつをしよう」
 (4/6〜)
 あいさつをただ形式的にするのではなく、
心をこめてすることが大切であることを
引き続き伝えていきます。
「安全に気をつけて登下校しよう」(4/19〜)
 安全な登下校は、子どもたちの命を守るために
とても大切なことです。これからも、子どもたちに
命の大切さを伝え続けていきます。
「ろうか・階段は走らず歩こう」(4/26〜) 
学校生活を安全に過ごすために、校舎内での
過ごし方について考えさせました。
 今後も、きまりを守って生活する態度が
より身に付くように、私たちは力を注いでいきます。

◎五月の生活指導のテーマ
「協力して仕事をしよう」
 縦割り班での清掃活動や当番活動を通して、
友達と協力することの大切さを学んでほしいと考えています。



 5日(水)子どもの日・天王様10:00〜  
 7日(金)花壇整備
10日(月)委員会、家庭訪問始(2〜4年)
       移動教室発表(チャレンジタイム)
11日(火)クラブ
12日(水)移動教室開始(5・6年)
14日(金)家庭訪問終(2〜4年)
15日(土)移動教室終(5・6年)
18日(火)全校会議、避難訓練・身体測定(低中)
19日(水)身体測定(高)
20日(木)児童集会(低中)、校庭整備
22日(土)トライアスロン大会
24日(月)自転車教室、家庭訪問始(5・6年)
25日(火)クラブ
26日(水)移動教室報告(チャレンジタイム)
       農園活動
27日(木)庭はき
28日(金)家庭訪問終
31日(月)教育実習開始(〜6/18)