わか小だより
   
        平成17年3月1日
                   
342号

 

  捨てなければ得られない
校長

 大分前の話になる。強靱な中村三郎氏が結核になる。当時、結核は不治の病であった。日本、アメリカ、イギリス、ドイツと世界中の名医を訪ね歩き、診てもらうが、余命幾ばくもないと告げられる。失望し、カイロから帰国の船に乗る。船上、インドのヨガの行者に会う。助かりたければ着いてくるようにという言葉に従い、インドで下船し、山奥に向かう。やがて小国に着くが、何日経っても行者は、何も教えてくれない。聞けば、その人はその国の王子だという。何ヶ月か経ち、偶然王子に会う機会に恵まれる。「なぜ、あなたは、教えてくれないのか」の問いに、王子は応える。「このコップの水を見なさい。あなたの心の中は、このコップと同じだ。医学の知識で一杯になっていて、私の教えを素直に受け入れようとしていない」自分の胸の内を見透かされた中村氏は、大いに反省した。その後、身を切るようなヨガの修行が行われる。数年の後、日本に帰国した。日本の医師が言った。「あなたの結核は治っています」と。あの時、すべてを捨てなければ今日の私はなかったと、中村氏は語った。
 捨てなければ得られない。この真理は教育においても通用する。子供の素直な心、謙虚に受け入れようとする心が無ければ、なにを教えようが身につくはずがない。常に空のコップのように子供に受け入れ態勢が出来ていなければ、良い教育はできない。では、この受け入れ態勢をどうつくるか。@名前を呼ばれたら「はい」と返事する。A挨拶を自分からする。B脱いだはきものをそろえる。C立ったら椅子を中にいれる。まず、この四つを徹底して行わせる。教育において大切なのは実践である。
 話をこの世の中のことに移す。人には誰でも、欲がある。この欲は時としてやる気やエネルギーのもととなる。しかし、食欲、物欲、名誉欲等を追求した結果、果たして人は、幸せになっているであろうか。物が豊かになって心の貧困が叫ばれている現代である。得よう、得ようとすればするほど求めるものが離れていってしまう。捨てなければ得られない。これが真理である。しかし、この真理には、落とし穴がある。初めから得るために捨てても得られない。なぜなら、ここには、すでに欲が存在する。花咲じいさんの昔話はこのことを教えている。
 私が、出会った人の中で大本利明さんという方は、不思議な立派な人であった。三年ほど前に他界されたが、若い頃、愛媛で農業をしていたが、志を立て田畑すべてを親類縁者に与え無一物で上京した。そして当時一流の識者の門をたたく。道を求めての修行であった。晩年、生計のためにマンションの管理人をしていた。居住者の苦情があれば水道も電気も自分で直した。風邪で勤務を休むとその分、手当を返納した。少しお金が貯まると良い本を沢山買い求め、縁ある人々に分け与えた。私も沢山の良書や高価な健康食品を頂いた。大本さんは、捨てることによって多くの良縁を得た。そして、亡くなってから本人の遺言によって葬式は行わず遺体は大学病院に献体した。最後まで捨てきった人生であった。大本さんが常に言っていた「天に宝を積み置く」の言葉が今も脳裏から離れない。


教室の窓から 〜一年間を振り返って〜

 ぼくがいちばん心にのこったのは、Rくんや先生たちと休み時間にサッカーをやったことです。         
           二年 H.T

 運動会が心にのこりました。たんきょり走もがんばって一ばんになりました。大玉ころがしでは、去年負けてしまったけど今年は勝てたのでよかったです。         
           三年 U.Y

一年間をふり返って、私は、運動会で負けたけど、去年の自分に勝ってうれしかったです。
           三年 Y.R

私が心に残ったことは、学芸会で照明係をたんとうしたことです。重要な係だというので、とてもきんちょうしました。  
             四年 U.T

 私の心に残ったことは、藤澤先生が来た時の浜でやったバレーボールです。はだしになってネットをはって楽しかったです。  
            四年 M.N

私の心に残ったことは、遠泳です。私は初めて一キロメートル泳いで、とてもつかれたけど、最後まで泳げたのでよかったです。
            四年 M.Y

 変わったのは机です。四年生の時は、一度紙を入れたらすぐにぐちゃぐちゃになりました。けれども、今は整理ができます。
            五年 U.R

 跳び箱をがんばりました。四年生の時はちっちゃい跳び箱しかできなかったけど、今は普通の跳び箱を、四段跳べます。 
            五年 M.M

卒業に向けて

 「がんばりたいこと」   六年 O.N
 わたしが卒業式までにがんばりたいことは、卒業制作です。卒業制作は、若小での最後の作品なので、ていねいによいものを作りたいと思います。
 また、卒業したら三宅の中学校に通うのでがんばりたいです。

 「卒業に向けて」    六年 M.M
 私には、卒業式までにやりたいことがたくさんあります。卒業式まであと少しなので、若小のみんなとたくさん遊びたいです。ドリルを完ぺきに終わるようにがんばります。くいの残らないように精一杯勉強や運動をがんばりたいです。

 「卒業に向けて」    六年 Y.M
 私は卒業に向けて卒業制作をがんばりたいです。きれいにていねいに作りたいです。それから、若小のみんなとたくさん遊びたいです。二十分休みなどに、自分からすすんで声をかけていきます。

  



 1日(火)児童集会(高)、栄養士講話(4校時)
       委員会
 3日(木)花壇整備
 7日(月)若小会議
 8日(火)クラブ
10日(木)庭はき、委員会発表(チャレンジタイム)
11日(金)クラブ発表(チャレンジタイム)
15日(火)身体測定(低中)、6年生を送る会
16日(水)身体測定(高)、保護者会
17日(木)体育館清掃
18日(金)引継・謝恩の会
21日(月)PTA総会・送別会
22日(火)学期振返(2・3年)
23日(水)学期振返(4・6年)
24日(木)給食終了、卒業式予行、大掃除
      ※新小・式小卒業式
25日(金)修了式、卒業式、離任式
28日(月)春季休業日開始
※予告無しの避難訓練が行われます。

 4月5日(火)入学式準備